ブロックチェーンOracle問題のソリューション、Realitio

ブロックチェーンのOracle問題というものがあります。ブロックチェーンにチェーン外の情報を取り入れるとき、その情報の正しさをどう担保するのか?という問題です。

Oraclizeが代表的なOracleのソリューションですが、去年からRealitioというOracleプロジェクトに協力させてもらってます。Edmund Edgarさんのプロジェクトになります。チェーン外の情報の正しさを確かめるのに、OraclizeはTLSNotary Proofなどの情報科学の手法を使ってますが、Realitioは報酬とボンドによる動機付けを採用しています。

https://realit.io/

何度かの修正を経て、現在Ethereumのメインネットでリアルマネーテストを行っています。

ユーザーがやることの流れとしては、次のようになります。

  1. 質問者は、カウントダウン期間や報酬額(ETH)などいくつかの設定をして質問を投稿する。
  2. 回答者は、ボンド(ETH)を設定して答えを投稿する。
  3. 2.の答えに対抗する回答者が現れずにカウントダウン期間が過ぎたら、2.の答えがファイナルアンサー
  4. 対抗したい回答者は、2.のボンド額の倍以上を設定して自分の答えを投稿。このとき、カウントダウン期間はリセットされる。
  5. カウントダウン期間が過ぎるまで4.を繰り返し
  6. ファイナルアンサーを投稿した回答者には、質問者が設定した報酬とそこまで連なった回答のボンドの総額(ETH)が、送られます。
  7. 調停者(アービトレーター)に調停を依頼することも出来ます。この場合、調停者がファイナルアンサーを決めることになります。

ETHを獲得できるという動機付けで、正しい答えを投稿することを促す仕組みになってます。興味のある方は、White paperを読んでみてください。

Oraclizeがアルゴリズムで外部データを検証しているのに対して、Realitioは人間を経済的に動機付けてデータの正しさを担保しようとしてます。これはEthereum開発者のVitalikのSubjectivocracyというブログポストに影響を受けています。TLSNotary Proofがどういう仕組みなのか知らないのですが、どうも100%情報の正しさを証明するわけではないみたいです。だから、人間で確かめるか機械で確かめるか、面白い試みだと思います。

いまのところ投稿されている質問は、こんな感じです。

  • Did the price of ether (ETH) fall below $100 on Coinbase at any point in 2018?
    (CoinbaseでのETHの価格が、2018年内に100ドルを下回るか?)
  • Did North Korea stop their nuclear weapons program by September 1st, 2018?
    (北朝鮮は今年の9月1日までに核兵器開発プログラムを停止したか?)
  • Did Donald Trump say “everybody would be very poor” if he was impeached?
    (トランプ大統領は、「私を弾劾すれば皆貧しくなるだろう」といったのか?)
  • Who won the 2018 NCAA basketball championship?
    (2018年のNCAAバスケットボールのチャンピオンはどのチームか?)

どう機能していくかは、質問と回答がもっと集まらないと何とも分からないですね。

オリジナルのContractを作ってRealitioと連携することもできます。また、調停者には人間でもContractでもなることができます。Edgarさんは、Realitioとリアルな機関との提携も視野に入れているみたいです。

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