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ハードフォークはブロックチェーン社会でWait&See(ハードフォークの意義2)

Vitalik Buterinによるブロックチェーンのフォークについてのブログ解説、その2回目。毎回謎のタイトルが付いてますが気にしないでください。今回は、2つ目のHRタグまでの内容です。

if a change is non-contentious, then it can generally be done safely no matter what the format of the fork is.

前のパートでハードフォークが批判される理由が挙げられました。Vitalik先生はそれに異を唱えます。議論が巻き起こらないような変更内容なら、ハードフォークだろうとソフトフォークだろうと安全に行われるといってます。ハードフォークが常態化した現状を見れば、妥当とされるハードフォークというものの存在が分かると思います。

ハードフォークが批判されるとき、強制的だといわれることがある。だけど、ソフトでもハードでも、変更内容に100%のユーザーが同意しないなら、「それを望まないユーザーがいる変更」をすることになるのです。ネットワークやブロックチェーンのネットワーク効果の世界では、自分たちの好みや意見よりもマジョリティの参加しているネットワークに参加せざるを得なくなるわけです。ハードフォークかソフトフォークかで強制かどうかが決まるわけではないのです。あくまで

仕様変更の内容

次第ということになります。

However, there is an essential difference between hard forks and soft forks: hard forks are opt-in, whereas soft forks allow users no “opting” at all. In order for a user to join a hard forked chain, they must personally install the software package that implements the fork rules, and the set of users that disagrees with a rule change even more strongly than they value network effects can theoretically simply stay on the old chain – and, practically speaking, such an event has already happened.

ハードフォークとソフトフォークの違いは強制か非強制かではなく、「オプトイン型」か「選択の余地なし」かです。ハードフォークしたチェーンに同意するユーザーは、新しいソフトウェアをインストールする必要があります。ネットワーク効果よりも自分の意見や好みを重視したいユーザーは、古いチェーンにい続ければいいだけです。後者はEthereum Clasicとして実際に存在します。

 In the case of soft forks, however, if the fork succeeds the unforked chain does not exist. Hence, soft forks clearly institutionally favor coercion over secession, whereas hard forks have the opposite bias.

ソフトフォークした場合、分岐したチェーンなどないので、問答無用で新プロトコルのチェーン上にい続けなければなりません。もしくは完全に参加を止めるか。これこそが、字義通りの強制に他ならないわけです。ハードフォークには脱退して好きな道を歩く自由があります。最近流行った「好きなことをして稼ぐ」みたいなことを実現するフォークだということです。

ハードフォークが強制だといわれるのは、ソフトウェアのインストールしなおしが必須だからだと、Vitalikはいってます。ソフトフォークなら、そのまま同じツールを使い続けられますからね。だけど、ツールの使い方に目が行きがちな鉄器ーじゃなかったwテッキーなあなた。大切なのはツールの使い方じゃない。受け入れたくないことを強制されるかどうかなのです。

これを書いていて、宇多田ヒカルのリスクが脳内に流れてきました。

懐かしいですね~。15年以上も昔ですか。

変えられないものを受け入れる力 そして受け入れられないものを変える力をちょうだいよ。

ニーバーの祈りから採ったといわれるこのフレーズ。ハードフォークこそ、この力を与えたもうフォークなのです。